http://reps-consul.jugem.jp/?mode=sitemap

リスクマネジメント その5

0
    リスク管理の3大基本要素  ⊂来を正しく予測する (2/3)

    リスク事案の将来が正しく予測できたなら、何が変わる?
     ※将来の予測とは、そのまま放置しておくと、どのような状況に至るかを予測することです。

    ・そのように(予測したようには)なりたくない”  または
      そのように”なってはいけない”と、 意識が変わります

      ・意識が変われば、行動が変わります。 

        ・行動が変われば、結果が変わります

    将来が正しく予測できれば
      『判断が変わり』 ⇒ 『結果が異なる』 と、言うことです。

     特に、リスク事案の初期段階で行えば、結果も良い方向に大きく変わります。

    ここで2011年に大手精密機器メーカーのオリンパスで起こった、巨額損失(1000億円強)を隠した「粉飾決算」及び「有価証券報告書の虚偽記載」 事件を例に、研究してみましょう。

    ≪経緯≫ ※新聞報道からの抜粋
    ・情報誌で不透明な取引と会計処理について報じられる(2011/7月)
    ・同年4月に就任した社長が事実であることを把握(2011/9月)
    ・社長は取締役会で不明朗な巨額支出を顕在化させ説明を求めた(10月14日)
    ・会長は、社長を「文化的な衝突」を理由に解任し自ら社長兼任となる(10月14日)
    ・巨額損失は「リーマン・ショックなど、外部環境の悪化」で、「巨額の支出は適切で
     問題ない」と説明(10月19日)
    ・投資家は猛反発し株価が半値に急落(10月21日)
    ・会長兼社長が引責辞任し取締役に退き、息のかかった専務が社長に(10月26日)
     株価は更に下落し「約4000億円」の時価総額が消える
    ・第三者委員会で「損失飛ばしであることを認める」(11月8日)
     ガバナンス管理が出来ない体質が表面化、信頼が失墜し株価は(社長解任時)1/3に
    ・東証が「監視銘柄に指定」したことで、上場廃止の危機に陥る(11月10日)
    ・損失隠蔽に関与した経営陣の辞任を表明(2012年1月10日)
    ・新聞で告知し「再発防止の管理体制を構築し信頼回復に努めることを表明」(1月22日)
    ・12月末時点の自己資本率が4.4%に(適正値は10%以上)(2月14日)
    ・新経営陣を正式発表、過半数が社外取締役(2月28日)
    ・3月期連結決算で489億円の赤字、自己資本率は4.6%(5月11日)
    ・自己資本率の回復のため他社に500億円の出資を求める(6月19日)
    ・ソニーと提携したことで自己資本率が適正値に回復(9月29日)
      (ソニーは500億円出資し株式の11.28%保有する筆頭株主になる)

    上記が主な経緯であるが、
     結果から見て、会社存続の危機が回避できたのは 
      ・事実の公表(第三者委員会)
      ・損失隠蔽に関与した経営陣の辞任
      ・「再発防止の管理体制構築
      を、意思表示したことが要因である。

    2011年10月に下記(a)(b)(c)(d)(e)(f)の状況が予測できていれば、
     (a)株価の大幅な下落
     (b)自己資本率の悪化
     (c)株式上場廃止の危機
     (d)3月期の連結決算で巨額の赤字
     (e)信頼失墜の原因は経営陣の不適切な対応
     (f)他社と提携(ブランドの消滅危機)
     意識が変わり、行動が変わったと、私は考えます。

    では2011年10月に、不明朗な巨額支出を指摘した社長が、そのまま指揮を続け。
     ・隠蔽の事実を公表(説明責任)
     ・社会(消費者やステイクホルダー)に対するお詫び
     ・隠蔽に関与した経営陣の辞任
     ・再発防止策と管理体制の表明
     ・今後の事業運営についての説明
    を、行っていれば、どうなっていただろうか?
    現状とは異なり、会社の損失は軽微であったと思えます。

    冒頭でも述べましたが、将来が正しく予測できたなら、

     「会社の損失を最小限に留める」ことができたはずです。
    このように、リスク事案の将来を正しく予測することは、事業/会社にとって必ず有益に機能します。

    次回の「(3/3)」は、,鉢△涼羇屮┘螢△了案対応について、お伝えいたします。

    リスクマネジメント その4

    0
      リスク管理の3大基本要素  ⊂来を正しく予測する (1/3)
                                *将来といっても半年〜1年先くらいの時間です。

      なぜ将来を予測することが重要なのか!
       
       それは、予測することが ”マネジメント” そのものだからです。

      2012/12/21 リスクマネジメントとは その2 「何がリスクに」で、リスクの棚卸作業をされ多くのリスクが把握された方は、次の作業として ”そのリスクが事業や会社にどれだけ影響を与える” かを予測しなければなりません。 (この作業がリスク評価です)

      【リスクの評価とは】
      多くのリスクが把握できた場合、全てのリスクを管理することは現実的ではありません。
      そこで優先順位を付け、優先順位の高いリスクから管理するのが効率的です。

       ☆リスクを評価するには問題の事案が将来どのような影響を及ぼすかも含めて、
         行わなければ正しい評価とはなりません。
         誤った評価は、誤った優先順位になり、適切な管理が出来ないと言うことです。

      【リスクの優先順位は】
      リスクに優先順位を付けるには、いくつかの方法がありますが、私が推奨するのは誰もが一目で理解出来るシンプルな「リスクマトリクス管理(リスクマップ)」です。

      マトリクス管理は、x横軸とy縦軸を使う座標上の管理手法で
       ・x横軸は、問題事案が事業/会社に与える影響度(右に行くほど影響が大きい)
       ・y縦軸は、問題事案の発生頻度(上に行くほど発生頻度が高い)
       と定義します。

      管理mustのリスクは、座標の「 ̄Σ蕊凜┘螢△鉢原点上部エリア」となります。
       “生頻度は少ないが、事業/会社に与える影響が大きい事案
           ※会社の存続に影響を及ぼす事案
       ∋業/会社に与える影響は小さいが、発生頻度が高い
           ※会社の評判に著しい影響を及ぼす事案

       上記の´△蓮¬ち核瓢澆篋独防止も必要となる事案です。

      では、,鉢△涼羇屮┘螢△飽銘屬垢觧案はどうしますか?

      次回の
      「将来を正しく予測する(2/3)」は 事例での研究、 「(3/3)」は ,鉢△涼羇屮┘螢△了案対応を、お伝えいたします。

      リスクマネジメントとは その3

      0
        リスクマネジメント力(りょく)を向上させる”経験/体験”は!

        ◆先ずは ”あるべき姿” を認識しておきましょう。
        最も力が身につくのは自らの事業で実際に経験をすることです、多くの障害が降りかかります、この障害を一つ一つ乗り越えることで『真の力』が身につきます。

        当初は非常に大きかった障害が ”すんなり” とはいかなかもしれませんが、「気が付けば乗り越えていた」 このような状態になっています。 これが経験の成せる業です、いかに重要かは理解されていると思いますが、実際に経験/体験をすることはなかなか出来ないし、また したくない! との思いが強いはずです。

        だけど ”重大な事案” では、判断や市場対応の失敗は許されません。 なぜなら、会社に重大な損害を与えるからです。 過去に誤った判断や対応で「会社が消滅した」「消滅の危機に至った」ケースは少なくはありません。
         (2012年のオリンパスや大王製紙が自力で再建が出来なくなったケースが該当します)

        しかしながら、経験を積まない限り「適切な判断や市場対応」は身につきません、 
         ※東大名誉教授である、畑村洋太郎氏の「失敗学のすすめ」のように失敗して学ぶ方法もありますが.....
        ジレンマです。

        そこで、リアルな経験をしなくてもリスクマネジメント力(りょく)向上できる手法「疑似体験」をお教えいたします。

        疑似体験をする。
        2012/12/21に ”リスク管理の3大基本要素”をお伝えいたしましたが、その中で最も重要な要素である「何がリスクに」(言い換えればリスクの把握能力)を、疑似体験を通じて向上させることです。
          ※疑似体験で、リスクの把握力や感性を向上させることが出来ます。

        まずは、テレビや新聞で報道される、法令違反・安全/安心・不祥事...等のニュースに注視し、この中でご自分の事業でも発生しそうな事案や同業者の事案に注目して下さい。
         【point】
         ・なぜ発生したのか? → (なぜ防ぐことが出来なかったのか)
         ・企業として、どのような説明をするのだろうか? → (謝罪は、説明責任は果たしているのか)
         ・市場には、どのような対応をするのだろうか? → (告知はどのような内容か)
         ・行政機関の対応は? → (罰則はどのような内容か)
         ・市場は、どのような反応をするのだろうか? → (消費者の反応は、売上は、株価は)

        上記のような視点で報道された事案に接することで、自然に疑似体験が出来ています。
        特に”市場の反応”には注視して下さい、発現した『リスクの大きさ』と『適切な市場対応』を知ることが出来ます。
        但し、テレビ/新聞で報道される多くは、重大な事案で軽微な事案は報道されません。 軽微な事案はリアルに経験するしかありませんが、疑似体験したことが役立ちます。

         coffee break(余談です)
        疑似体験は他社の事案であり、あくまでも参考となる事例とお考え下さい。
        リスクマネジメントでは、会社が置かれている立場(取り巻く環境や状況)や財務状況によって対応は異なります、何が適切かは会社によって異なると言うことです。

        リスクマネジメント力を伸ばすには、時には失敗も経験することです。
        ※失敗は軽微な事案ですよ! 致命的な場合にはリカバリーに多くのコストと時間が必要となります。
        私も複数の失敗を経験し成長しました。

        次回の「リスクマネジメントとは」では、”将来を正しく予測する”についてお伝えいたします。

        なぜ今、リスクマネジメントなのか!

        0
           事業におけるリスクは「業績」に大きく左右されます。

          ・「業績」が良い場合は → 見かけ上、リスクは減少します。
                                         (ポジティブな情報がネガティブな情報を包み隠す、マスキング効果が生まれる)
          ・「業績」が悪い場合は → リスクは増加します。

          下記は企業がおかれている事業状況の一例です。
           (A) 生産/製造   →  国内から、海外(OEM・ODM)へ
           (B) 従業員       →  正社員から、外注、委託、派遣、パート、アルバイトへ
           (C) 雇用          →  終身雇用の壊滅(早期退職)へ
           (D) 人事制度    →  年功序列の廃止から、能力/成果主義へ

           多くの場合、事業持続の為に、コスト削減(利益確保)目的で行われますが、その弊害として新たなリスクが生まれます。

            (A)は、「品質の悪化リスク」や「生産/製造技術や管理ノウハウの流出リスク」
                 が予測される。
                 特に品質悪化では、欠陥品や傾向性のある不具合品が高い確率で発生
                 すると思われ、その製品が市場に流出した場合は、告知と回収/改修が
                 必要となります。         

            (B)は、従業員の管理リスク (派遣社員の場合は直接コントロールが出来ないリスクが生まれます)
                 いろんな形態の従業員が集まれば、不平(不満・不服)が生まれ、働く意欲が低下
                 し、多くの問題を生む要因となります。
                 その代表的なリスクが、情報の漏えい(個人情報や機密情報)です。

            (C)(D)は、「雇用不安」と「過度な企業内格差」により、モラルハザードが起きる
                    リスクが高ります。
                    2012年も”モラルハザード”が要因と思われる数多くの問題が発生しました。

                     
            2012年に起きた代表的なモラルハザード事案

            ≪インサイダー問題≫ 日本を代表する複数の大手証券会社で長期にわたり行っていたことが発覚

                     ・企業の増資/TOB情報を知り得る立場を利用し、
                      未公開情報を特定の顧客に伝える。
                      
                    なぜこのような問題が発生したのだろか?....  深堀してみて下さい、背景が見えてきます。
                  
           上記は一例でしたが業績が悪化した場合、リスクが増加することが認識できたと思います。


          また、上記(A)〜(D)のどれかに該当する場合、「何だかのリスク対策が必要です」 そのまま放置すると近い将来、必ず問題が発生します。

          リスクマネジメントとは その2

          0
             リスク管理の3大基本要素について
            『 何がリスクに  将来を正しく予測する  意識する』は、優先順位が高い順番になっています。

             _燭リスクに (最も重要な要素です) 

            リスク管理をしたくても、どのようなリスクが存在しているか把握できていなければ管理することはできません。 まずはリスクの棚卸作業から始めましょう!

            棚卸作業を始めたらすぐに気が付くことがあるはずです。
             (a) 数個のリスクしか把握できない... ずいぶん少ないな、これで良いのかな?
             (b) 数十個のリスク(中には数百個の場合も)が把握できた... 多くて管理ができるかな?

             ※あたりまえですが、事業内容や事業規模によってリスクの数は異なりなす.
                  個人で行っています私のコンサルティング事業でも20個くらいのリスクが存在します。

            この(a)と(b)の違いはリスクマネジメントの「知識と経験/体験」です、言い換えればリスクマネジメント力(りょく)の差が表れたものです。
            10個のリスク管理と100個のリスク管理では「リスクの未然防止やリスク損失の軽減」に対する効果は大きく違ってきます。 知識や経験/体験はとても重要です。

            ん 〜 ... ”知識や経験/体験が無い” と悲観することはありません、
              ・知識は → 文献などで吸収することが可能です(REPs cosul BLOGでも多くの情報お伝えします)
              ・経験/体験は → 簡単には出来ませんが方法はあります

            次回の 「リスクマネジメントとは」 は、経験/体験の方法についてお伝えいたします。


            リスクマネジメントとは

            0
              REPsコンサルティングのリスクマネジメントとは、事業を持続するために必要な危険因子を予め予測し、その当該因子をコントロールすることで「リスクの未然防止」や「リスク損失の軽減」を目指したマネジメントです。
              ご覧いただいています”REPs consul BLOG”を介してリスクマネジメントに対する考えや手法をお伝えしたいと考えております。

              最初に、リスクを管理するのに重要な基本要素が3つあります。

              【リスク管理の3大基本要素】
                _燭リスクに
               ◆‐来を正しく予測する
                意識する

              上記の基本要素が会得できれば、リスク管理全体の約半分を理解することができたとも言えます、住宅の建築に例えると基礎工事にあたる部分です。
              この基本要素は大企業・中小企業・個人事業や行政機関...等、業種や業態に関係なく使えます。

              基礎工事に例えましたが、地盤も重要で軟弱な場合は地盤の改良工事が必要です。
              地盤を企業で言うと”リスクマネジメントの文化”です、軟弱な場合は新たに文化を作ることも必要となります。
              3大基本要素の内容については次の機会にお伝えいたします。


              calendar

              S M T W T F S
                    1
              2345678
              9101112131415
              16171819202122
              23242526272829
              30      
              << June 2019 >>

              REPs consul 西野 泰広

              repsBLOG1.jpg

              REPs Consultig HomePage

              ホームページにリンク
              URL:http://www.reps-consul.com/

              相談&問い合わせ メール
              blog.nishino■reps-consul.com

              注意) 表記のメールアドレスは迷惑メールの対策のために ”■” の表示をしています。 表記のアドレスに送信される場合は ■ を @ に変更し送信ください。


              相談サービス
              「ご相談」や「ご質問」はこちらをご覧ください。


              REPsコンサルティング 苦情・クレーム相談
              ワンタイムサポート 中小企業のCSM

              コラムにリンク  ⇩

              パールハーバーPD


               ランキングUPにご協力をお願いします。

               記事の内容に共感されましたら下記バナーのクリックをお願いいたします。👇


              人気ブログランキング

              ANALYZE

              selected entries

              categories

              archives

              recent comment

              • 不正・不祥事 と 「経営者の心に取りつく呪縛」
                nanimono
              • 2017年 企業不祥事の予測は 「高止まり」 です。 この予測は的中する?
                kakauなかじま
              • 東京都議会での ”セクハラ ヤジ問題の対処” それでよいのか?
                みや

              links

              profile

              書いた記事数:116 最後に更新した日:2019/05/31

              search this site.

              others

              mobile

              qrcode

              powered

              無料ブログ作成サービス JUGEM