不正・不祥事を起こす会社の「共通点」と「改革への警鐘」
不正・不祥事を起こす会社の「共通点」と「改革への警鐘」
2020年代は不確実性の時代
(不確実性:経済分野で話題となる事象は起こるとは限らない概念語)
そんな時代のスタートに際し、重大な不正や不祥事を起こさないための基礎的な「知識」と「意識」をお伝えします。
この知識と意識は、不正・不祥事を繰り返し起こす会社に共通する負の特性や要素でリスク管理のキホンの「キ」にあたるものです。
建物に例えれば基礎の部分で、基礎がしっかりしていなければその建物は脆弱です。
脆弱な基礎の上に建つ建物は不安定でいつ崩れ落ちても不思議ではありません。
だから今すぐ基礎の補強が必要です。これは会社も同じです。
「会社は人なり」よく耳にする言葉で何度か聞かれたことがあるばずです。
これは ”会社を「良くする」も「悪くする」もそこで働く「人」で決まる” と言う意味で、「人」にあたる部分は、会社の「経営」と「運営」に関わる ”リーダーの資質” を指しています。
このリーダーの資質で、経営に欠かせない「5っの資産」がどうなるか決まるのです。
(資産とは、”資金・人財・パートナー(協力者)・顧客・信用” の5つです)
少し本筋から逸れますが、
このあと「改革への警鐘」を理解するために必要な「会社の経営と運営」と「役割と目的」について説明します。
経営:ここでは会社の経営陣(役員)を指します。
運営:ここでは組織の長(部長や課長など)を指します。
まずは「経営」と「運営」の役割です
・経営の役割は
事業目的の達成のために「人・モノ・カネ」を活用し、目的に沿った意思決定を行い最善の策を実行し収益の最大化を目指します。
(事業スキームを作り、管理・遂行し利益を得る役割と権限と責任がある組織体。これが経営陣です)
・運営の役割は
与えられた各組織の機能を最大限に発揮できるように「人・モノ・カネ」をコントロールします。
(与えられたものを最大限に活用し、効率を追求する役割と権限と責任があるのが運営側の組織です)
どちらも「人・モノ・カネ」を管理するのは同じですが、役割と権限と責任は違います。
・経営陣のミッション
最大の使命は、限られた条件で収益の最大化を図ること。
・運営側のミッション
最大の使命は、与えられた条件で最大限の効率化を図ること。
(直接 ”収益” は問われませんが、間接的に「効率/生産性」という形で関わることになります)
これらが長年いわれてきた「経営陣」と「運営側」の役割と権限と責任でした。
ところが、この役割に変化が生じているのです。
何が変化したと思われますか......
(この変化が不正・不祥事に大きく関わるのです)
- 2020.02.14 Friday
- リスクマネジメント
- 17:40
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- by REPsコンサル 西野 泰広