上司から「不正の指示」をされた、あなたならどうする!
リスクマネジメントの専門家がお伝えします。
先日、山梨県山梨市長が人事担当の職員に対し、2017年春採用の市職員採用試験(1次試験のマークシート方式による教養試験)で複数の 「受験者の成績点数を水増するよう指示」 する不正が発覚し、市長は ”虚偽有印公文書作成と加重収賄容疑で逮捕” され8月13日に辞職しました。
このような上司が部下に不正を強要する事件は数多く起こっています。
その中には不正を実行した部下が共謀共同正犯に問われた事件もあります。
不正の状況によっては「指示を行った上司」と「不正を実行した部下」とが同じ量刑になることもあると言うことです。
上司の「指示に従っただけ」とか「業務命令だから拒否できなかった」などとの言い分はあるでしょうが...
では、上司の「不正指示」に対し、あなたはどのような「備え」と「対処」を考えていますか。
これは他人事ではありません。 いつあなたが当事者になるかわかりません。
そして当事者になれば、様々な災難が降りかかってきます。
この災難は突然訪れ、あなたの社会生活や価値観を狂わすだけでなく、家族にも大きな影響を与えることになります。
だから「備え」と「対処」を考えておかなければ、ズルズルと不正の渦に引き込まれます。
その前に、”上司はなぜあなたに不正の指示をしたのか” 考えてください。
”誰でもよかった” などと言うことはありません。そこには必ず理由があります。
その理由、少し乱暴な表現をすれば、
・こいつであれば指示を拒否することはないだろう
・こいつであれば指示の拒否はできないはずだ
上司はこのような「めぼし」を付けています。災難はこの時点から始まっているのです。
そしてこの「めぼし」は、あなたの日ごろの行動に大きく関係しています。
優柔不断な態度、信念や正義感の欠如... などが上司に見透かされています。
だから常に「毅然とした態度」で業務に接しなければなりません。
これが日ごろの「備え」になります。
では、どのような「対処」をしなければならないか考えてみましょう。
まず、考えるにあたり肝に銘じておかなければならないことがあります。
それは、「不正は必ず発覚する」と言えます。隠し通せることなどありません。
このことを踏まえて対処を考えてください。
- 2017.08.24 Thursday
- 企業の不正・不祥事
- 11:45
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- by REPsコンサル 西野 泰広