会社”存続の危機”は、「勧善懲悪」の構図から生まれる
リスクマネジメントの専門家がお伝えします。
「勧善懲悪(かんぜんちょうあく)」の構図とは。
この四文字熟語の意味は、「善は栄え、悪は滅びる」倫理規範で、正義と悪の対決シーンがこの構図です。懲悪勧善と表現されることもありますが意味は同じです。
”悪人を善人が懲らしめる” 日本人が好む典型的な構図で、時代劇はこのパターンです。
この構図には、誰もが認める「悪役」と「正義」の存在が欠かせません。更にこの構図が鮮明であればあるほど社会の注目が集まり大きなムーブメントが起こります。
そしてこの構図の恐ろしいことは、一旦転がりだせば止めることが容易ではないところです。
(明白な結論が出るまで転がります)
今年7月2日に行われた東京都議会選挙がこの構図でした。
昨年7月31日に行われた都知事選を大差で勝利した小池都知事に対し、自民都連の議員は就任当時から敵意を露わに接するなど都民の民意を軽視した態度と、国政では安倍内閣の度重なる失態や暴挙で、自民党は「悪役」で小池都知事が率いる都民ファーストの会は「正義」、この ”善悪” の構図が鮮明となり自民党を懲らしめるムーブメントが起こり、結果は自民の大惨敗です。
絶大な力を持った自民党でも正義を失えば惨敗すると言うことです。
そして強力な力を持っている者との闘いは ”勧善懲悪の構図は鮮明に” 映ります。
違った表現をすれば、風前の灯である民進党では起こりえない構図です。
だから蓮舫党首の二重国籍問題などたいした話題にもなりませんでした。
善にも悪にもなりえないほど存在感(力)がないからです。
(蓮舫党首は7月27日に都議選敗北の責任をとり辞任しました)
この構図、企業と社会の間でも時々起こります。
それは企業が重大な不祥事を起こした場合、「企業が悪」で「善が社会(消費者)」の場合です。
そして悪役となる企業の知名度が高ければ高いほど、 勧善懲悪の構図は鮮明になります。
例えば、この事案です......
- 2017.07.29 Saturday
- リスクマネジメント
- 18:50
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- by REPsコンサル 西野 泰広