「不透明企業」 の顛末 1/2
リスクマネジメントの専門家がお伝えする企業不祥事について
直近の数ヶ月間に大企業の不祥事が相次いで起こりました。
▶東洋ゴム 鉄道や船舶用の防振ゴムでも性能データ偽装が発覚(2015/10)
10月14日に公表した防振ゴムの調査結果では不正な製品は87,804個と公表していたが、
10月30日には追加調査の結果、新たに2,880個の不正が判明した。
また、前回公表し数値に単純な計算ミスがあり精査した結果、不正製品は46,646個と訂正。
今春の免震ゴム偽装でも、説明内容が何度も変わり、当事者意識の欠如と批判
されたが、またもや経営陣の管理能力を疑いたくなる問題が露呈した。
▶東芝 米原発子会社(ウェスチングハウス)が2012年・2013年に実施した
損失処理(計約1156億円)を公表していなかったことが判明(2015/11/7)
*更に東京証券取引所の指摘を受けて詳細を11/17にしぶしぶ公表した。
今春に不適切会計(09年3月期〜14年12月期までの約6年間で利益合計約1562億円
の水増しが行われていた)が発覚し、15年3月期は約1097億円の営業赤字を計上、
15年中間連結決算は約904億円の営業赤字で収益改善が急務な状況である。
この不適切会計でも積極的な情報開示を行わず隠蔽体質が指摘されていたにも
▶東洋ゴム 鉄道や船舶用の防振ゴムでも性能データ偽装が発覚(2015/10)
10月14日に公表した防振ゴムの調査結果では不正な製品は87,804個と公表していたが、
10月30日には追加調査の結果、新たに2,880個の不正が判明した。
また、前回公表し数値に単純な計算ミスがあり精査した結果、不正製品は46,646個と訂正。
今春の免震ゴム偽装でも、説明内容が何度も変わり、当事者意識の欠如と批判
されたが、またもや経営陣の管理能力を疑いたくなる問題が露呈した。
▶東芝 米原発子会社(ウェスチングハウス)が2012年・2013年に実施した
損失処理(計約1156億円)を公表していなかったことが判明(2015/11/7)
*更に東京証券取引所の指摘を受けて詳細を11/17にしぶしぶ公表した。
今春に不適切会計(09年3月期〜14年12月期までの約6年間で利益合計約1562億円
の水増しが行われていた)が発覚し、15年3月期は約1097億円の営業赤字を計上、
15年中間連結決算は約904億円の営業赤字で収益改善が急務な状況である。
この不適切会計でも積極的な情報開示を行わず隠蔽体質が指摘されていたにも
かかわらず、類似の新たな問題が露呈することになった。
▶VW(フォルクスワーゲン)ガソリン車でも排ガスの不正が発覚(2015/11/27)
▶VW(フォルクスワーゲン)ガソリン車でも排ガスの不正が発覚(2015/11/27)
2015/9/19に米当局に排出基準規制逃れを指摘され、一部のディーゼル車に不正なソフトを
搭載していたことを認め、多額の制裁金や改修費などで約8700億円を引き当てた、これに伴い
搭載していたことを認め、多額の制裁金や改修費などで約8700億円を引き当てた、これに伴い
業績の下方修正を行うと公表。 更に損害賠償でも多額の費用が必要と予測されている。
ディゼル車の排ガス不正も米当局から事実関係を突きつけられるまで認めようと
しなかったが、当局の更なる追及でガソリン車の排ガス不正も明るみになった。
このような企業の向かう先には、何が見えてくるでしょうか。
このような企業の向かう先には、何が見えてくるでしょうか。
- 2015.11.30 Monday
- 企業・経営者の資質
- 17:43
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- by REPsコンサル 西野 泰広