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LCP、豪雨対応「見えない危険」から身を守る知識

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    LCP、豪雨対応「見えない危険」から身を守る知識

    前回の、” LCP、豪雨「避難のタイミング」” は、「危機意識・知識・情報・個人事情」で決まるとお伝えしました。

    そして、その中でも最も重要なのは「危機意識」で、この危機意識が高まれば ”「知識」「情報」は自然と集まる” と伝えました。

      
    今回は、より安全な避難行動が行えるように ”豪雨対応の「見えない危険」” についてお伝えします。(この知識があれば人的被害は軽減できます。)

     

     

    2019年10月11〜12日に 東海 → 関東 → 東北 と通過した台風19号、この台風は記録的な大雨により各地に甚大な被害をもたらしました。

    特に、夜中に関東から東北を通過したことで、人的な被害が大きかったことが特徴です。

     

    そして私は、これを夜間の災害に対する教訓として活かさなければならないと思いました。(夜間の避難は「見えない危険」との戦いになります。だから昼間より危険が高いです。)

     

     

    ■ 豪雨から身を守るための知識

     < 見えない危険の回避 >

     

    ▶ 同じ場所にいても「危険は異なる」

    危険回避の行動は個人の自主的な意思で行うもので ”周りの様子” を伺いながら行動するものではありません。

    なぜなら、同じ場所でも個々の事情により危険は異なるからです。

     

    例えば、

    お年寄と若者では事情 判断力・動作・持続力など)が異なるため、同じタイミングでの避難とはなりません。(避難所に到着するまでのスピードが違います。)

    だから、周りが避難をしていないから「大丈夫」だとは言えません。

     

    当事者は、「周りの状況」と「置かれている個々の状態」を見ながら「危険」の判断をし、行動することが求められますが、この危険は、直接目にすることが出来ない危険です。

    このような目に見えない危険は、他にも沢山あります......

     

    例えば、下記のような行動は危険が見えていないから出来るのです。

     河川の氾濫情報を聞き、

      ・川の水位を見に行った

      ・畑の様子を見に行った

     行きはよかったが、帰りは道が冠水し戻ることが出来なかった。

     このようなことは少なくありません。

     もし、目の前の道が冠水しそうであれば ”見に行きましたか” 。

     ... 引き返したでしょう。

     

    ▶ 単独避難の危険

    単独での避難は事故に遭った場合、助けを呼ぶことが出来ません。

    (誤って溝に落ちても助けは呼べません)

    複数人の行動であれば助けられるものも、単独では助けることが出来ません。だから ”避難行動は出来る限り複数人” で行うことです。

     

    ▶ 夜間の避難はとても危険

    暗くて周りを見通すことが出来ない状況での避難は、身近の危険を察知することが出来ません。

    (昼間は迫りくる危険を目にすることが出来ますが、夜は見えません。)

    そのため夜間の避難は、”近隣の安全な場所への移動” に留めることです。

    注)その場に留まることがベターですが、留まることがより危険な場合もあります。

      状況と状態をみながら適切に判断をしてください。

     

    夜間に避難をするのであれば、「避難準備情報」のタイミングで行動することです。

    このタイミングであれば慌てなくても離れた避難所に移動できます。

     

    ▶ 河川の氾濫、上流の雨量に注視

    豪雨が通り過ぎ、近くの河川の決壊や越水もなかっが数時間後に川が決壊した。

     (これは、19年の台風19号で起こった現象です。)

    大雨がやんだとしても、上流で大量に降った雨の影響は数時間遅れて現れるのです。

    この危険は1日くらいの警戒が必要です。

     

    ▶ 川の決壊による「水位の上昇はとても速い」

    足首であった水かさが数分で腰の高さまで上昇した。

    近くの川が決壊したと情報が入り外に出たら、道路が冠水しそうだったので慌てて車で避難を開始した。

     避難の途中で車が水没し亡くなられた方が、19年の台風19号では22人と多くでました。

     

    近くの川が決壊した場合は、あっという間に水位が上昇します

    避難する時間はありません。直ぐに2階や隣の高い場所に徒歩で移動(垂直避難)してください。

     2階に逃げられるのに、逃げ遅れて1階で亡くなられた方も少なくありませんでした。

     

    ▶「広域避難」の危険性

    広域避難指示とは、他の区市町村に避難を促す指示です。

    19年台風19号の際に埼玉県加須市や茨城県境町などで、全国で初めて「広域避難指示」が出され周辺は大混乱しました。

    (避難者が集中するために起こる危険です)

     

    10月12日夕方に避難準備、時間をおいて避難勧告が出された。13日の午前1時には近隣の河川(利根川、渡良瀬川)に決壊の危険が迫ったため避難指示が発令、更に午前2時に加須市や境町など広域に「広域避難指示」が発令された。

    午前2時であったが大勢の住民が車で約10キロ離れた避難場所に向かったため、道路は大渋滞で動かず歩いたほうが速い状況におちいった。(途中で市外への避難をあきらめた方もいたそうです

    幸い決壊は起こらなかったので被害はなかったのですが、今後に大きな課題が残りました。

     

    人口約11万の加須市でこの状況です。

    250万人が暮らす「東京の墨田、江東、足立、葛飾、江戸川の海抜ゼロメートル地帯」で広域避難が出ればどれだけの混乱が起こるかは容易に予測できます。

    あなたならどのような避難行動をとりますか。

     

    東京都は混乱を避けるために、1日前には「広域避難勧告」を発令し、埼玉・千葉・東京西部・神奈川・茨城などに避難を促すと考えているようですが、24時間で250万の人が避難できるかがまずは疑問です。

    そして250万人を受け入れるとなると、5千人が入れる施設が500か所必要になりますが、関東だけでは受け入れが出来るとは思えません。

    そうなれば更に遠くに避難をしなければなりませんので、2日前には広域避難を出さなくてはならなくなります。こんどは2日かも前から避難行動が出来るかが疑問です。

    これらを勘案すると、250万人の広域避難は無理と言わざるをえません。

     

    豪雨に対する広域避難は、疑問だらけ

    多くの住民が一斉に避難を開始する広域避難は大きな混乱が起こり危険なだけです。

    (住民の少ない町や村のレベルであれば可能かもしれませんが...... )

    その最大の危険は車による避難です。限られた避難経路に車が殺到すればどうなるか容易に想像できるはずです。

    (しかし広域避難の避難場所は遠方です。だから徒歩ではいけません。どうしますか。)

     

    では、250万人を抱える東京の海抜ゼロメートル地帯に、それも夜間に避難勧告や避難指示が出たら、あなたはどこにどのように避難しますか。

     

    ▶ 車での避難は危険がいっぱい

    車での避難に伴う危険は

    ・避難渋滞に巻き込まれる危険

     回避するには早めに避難を開始することです。

     (遠い場所への避難は、避難準備情報が出たタイミングです)

    ・途中で車が水没し動かなくなる危険

     一般的な乗用車は、水深30センチで水がエンジンに入り停止します。

     そして動かなくなれば、水圧でドアが開けられなくなり水没します。

     (水没する前に脱出しなければなりませんが、窓は道具がなければ割れません。)

    ・避難ルートは下見が必要

     冷静に避難が出来るような状態にしておく。事故の防止にもなります。

     (迫る危険がおよばないルートを複数考えておくことです)

     

     

    ■ 災害情報 伝達の課題

    ”災害情報は生死を分ける” と言っても過言ではありません。

    避難を促すには ”危険が目の前に迫っている映像を見せるのが最も効果的” で、危機的な状況が伝われば悩むことなく行動が起こせるからです。そのため国土交通省は、全国主要河川の多くに水位を記録するライブカメラを設置(約7000か所)し映像も公開しています。(今後、更に充実させる予定になっています)

     

    音声でも詳細な情報を伝えることが出来れば同じ効果が期待できます。

    例えば、

    ・「〇〇川の○○場所で堤防が決壊しました」・「〇〇川の○○付近で... 」命を守るために至急避難をしてください。決壊場所がピンポイントであれば、あるほど付近の住民は直ぐに避難行動が起こせます。

     

    ▶ 災害情報の発信(提供される災害情報は最新とは限らない)

    多くの都道府県や区市町村では災害情報を共有するため、自治体の「ホームページ」で災害情報を発信していますが、災害が地域の広域で同時多発的に起こった場合、情報処理に余裕がなくなりリアルタイムに情報の更新が出来なくなります。

     情報の発信はリソースとの関係で限界があることを認識してください。

     そして、情報は何時何分に発信されたかに注視してください。

     更新が出来ていないこともあります。

     

     

    ▶ 災害情報の入手は複数確保する

    <災害情報の入手先>

    ・テレビ、ラジオ

    ・自治体のホームページ(都道府県や区市町村)

      注)アクセスが集中し情報が表示されないことがあります。

    ・SNS ライブカメラの映像も確認できます。

      注)SNSは正確な情報ばかりとは限りません。

    ・防災無線

     地域の防災無線は最も的確で信頼できる情報発信源です。

     防災無線が入る防災ラジオを無償で貸出している自治体もありますので活用ください。

     注)地域内に設置されている防災スピーカは雨音で聞き取れないことがありま。

      

     

     

     

    ■「見えない危険」とは

      見えないがゆえに危険を「直観」することが出来ません

     

    例えば

    目の前の堤防が決壊すれば誰もが危険を感じ一瞬で情動(避難行動)が起きます。

    しかし目の前の川の水が、危険水位を越しても、直ぐには避難行動は起きません。

    人は「見えない危険に対しては、体が反応しないのです」これが見えない危険の本質です。

     

    だから危険が見えるようにするのです。

    それには、危険を目ではなく「脳で見る」のです。

    それが出来れば、目で見たのと同じ行動が起こります。

     

    「脳で見る」とは、感性を働かせ  ”危険をリアルに想像する” ことです。

    これが出来れば不安や恐怖を感じ「恐怖心」が高まります。

     

    人間は恐怖を感じれば、直ぐに逃げたくなる「情動」が起きます。

    (この情動は感情の一つで、この動作は強力です。)

     

     

    繰り返しになりますが

    見えない危険から「身を守る」とは

    危機意識を高め「知識」と「情報」を集めることです。

    「知識と情報」が集まれば集まるほど、危険がリアルに想像できるようになります。

     

    そうなれば「見えない危険」が見えてきます。

    ”危険が見えれば” 体は直に反応します。

    だから、早期の行動が行え安全な避難が可能になるのです。


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