企業のBCPと同様に、家庭もLCP(生活継続計画)が必要
リスクマネジメントの専門家がお伝えします。
企業にBCP(事業継続計画)があるように、一般家庭でもLCP(生活継続計画)が必要です。
・BCP:Business Continuity Plan、
災害などの緊急事態が発生したときに企業が損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を早期に図るための計画です。
・LCP:Life Continuity Plan、(生活基盤である衣食住の継続)
災害などの緊急事態が発生したときに個人生活への影響を最小限に抑え、生活基盤の維持や立て直しを図るための計画です。
LCP(生活継続計画)聞きなれない方も多いでしょうが、災害の多い日本においては考えなければならない問題です。
日本は世界の中でも自然災害が発生しやすい国土で、
台風、豪雨、洪水、土砂災害、竜巻、落雷、大雪、地震、津波、火山噴火など...... 災害は毎年のように起こっています。
異常気象の影響かは分かりませんが、これからも大規模な災害は起こるだろうと思われます。
今年も7月に北九州で記録的な豪雨による、大規模な洪水と土砂災害が起こり多くの方が被災しました。
甚大な災害に遭えば、その後の生活は一変します。
仮に仮設住宅に入ることが出来たとしても、経済的にも精神的にも苦痛です。
この苦痛は企業でも一般家庭でも同じです。
大企業であれば ”多くの従業員を路頭に迷わせない” ためにBCPが行われています。中小企業の多くも何だかのBCPは行っています。
ただ企業は、被災の影響が甚大であれば苦渋の選択である事業撤退が出来ますが、家庭ではこれが出来ません。
自助努力で乗り越えるしかないのです。だから家庭のLCPは大切なのです。
災害に遭われた方々は、
「何十年も住んでいるが、大災害は起こらなかったので何も対策はしていなかった」などと、マスコミのインタビューに答えています。
気持ちは理解できますが、近年の大災害は日本のいたる所で発生しています。
明日、身近で起こっても不思議ではありませんので、危機意識は高く持たなければなりません。
では、家庭のLCP(生活継続計画)には何が必要でしょうか......
- 2017.07.11 Tuesday
- 安全・安心
- 16:44
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- by REPsコンサル 西野 泰広